ジダンがブラジルを破壊した日! フランス vs ブラジル W杯決勝 1998

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ジダンがブラジルを破壊した日! フランス vs ブラジル W杯決勝 1998
1998年7月12日、パリ郊外サンドニのスタッド・ド・フランスで行われた試合は、開催国のフランスがCKからジダンの大会初得点と2得点目となるヘディング2発で前半に2点を先行すると、後半はDFマルセル・デサイーが退場して数的不利に陥ったものの、強力な中盤が持ちこたえ、最後はプティの追加点で前回大会王者ブラジルを突き放した。

 この勝利でフランスは、それまでブラジル、イタリア、ドイツ、アルゼンチン、ウルグアイしか手にしていなかったW杯のトロフィーを掲げ、エリート国の仲間入りを果たした。開催国が優勝を果たしたのも、1930年大会のウルグアイ、34年大会のイタリア、66年大会のイングランド、74年大会の西ドイツ、78年大会のアルゼンチンに続いて6チーム目だった。

 フランスは前半27分、プティのCKからニアサイドのジダンがブラジルのレオナルドに競り勝ち、たたきつけるようなヘディングを決めて先制すると、ハーフタイム前にはユーリ・ジョルカエフのCKに対し、完璧な場所に走り込んだジダンが再びヘディングで追加点を挙げた。

 この試合でジダンはW杯決勝で2得点を記録した数少ない選手の仲間入りを果たしている。1998年大会までのW杯決勝の舞台で、2得点以上を稼ぎ出した選手は1938年大会のジーノ・コラウッシ、イタリア)とシルヴィオ・ピオラ、1954年大会のヘルムート・ラーン、1958年大会のババとペレ、1978年大会のマリオ・ケンペスだけだった。

 迎えた後半、フランスは同23分にデサイーがブラジルのカフーに対するファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場。W杯決勝で退場処分になった選手は、1990年大会のアルゼンチンのペドロ・モンソンとグスタボ・デソッティに続き、1998年大会の時点でデサイーが史上3人目だった。

 それでもフランスは試合終了間際、中盤からゴール前に走り込んだプティが試合を決定づけた。プティはグループリーグのデンマーク戦で記録した代表初得点に続き、これが通算2得点目だった。W杯決勝の試合では1954年大会の西ドイツしか達成していない2点差からの逆転劇を目指したブラジルだったが、このゴールで力尽きた。

20 COMMENTS

H-RUSH

ジダンがレアル在籍の時にマスコミに「背番号(5)やポジション的に不満では?」と聞かれた時に「このチームはスペインの至宝ラウルのチームだからラウルを生かすプレーに徹するだけ」と答え最後に「でも僕はフランスの至宝だから」とジョーク交じりに言った言葉が忘れられない。

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MOTO

ジダンは足技優雅過ぎるくせに得点シーンみたいに球際も激しくいけるからもう無敵よね。

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anotherSunny

コンタクトスポーツに置いて優雅と表現されうる世界でただ1人のアスリート

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ロッカー

ロマーリオがいたらこんな試合にはならなかっただろう。もちろん結果はどうなったかはわからないけど。

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4カドの峰

選手として
W杯優勝、EURO優勝、セリエA優勝、リーガ優勝、CL優勝、バロンドール獲得
監督として
リーガ優勝、CL3連覇、最優秀監督賞受賞

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中東の笛

開催国で優勝するのって何気に凄くないかい?
プレッシャー半端なさそう。

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ねもうす宗一郎

3:37 2点目のこのヘディングシュートって地味にDF(ロベカル?)の股抜きしてるんだな。さすがに狙っては出来ないだろうけどすごいピンポイント

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